1983のフリーペーパー 1983古新聞#5 (2014/08月発行)より抜粋
クロスレビューでは伝わらない面白さ 難攻不落三国伝〜蜀と時の銅雀〜の面白さにせまる 2013/11月クロン発売の3DS 難攻不落三国伝。 クロスレビューのレビュー記事には疑問が残ったし、値崩れもありました。 でも、このソフトは 魅力にあふれたおすすめできるゲームなんです。 1983中の人も含めて、実際のこのゲームをクリアしたかたたちの声を集めて特集記事にしてみました。
スマートフォンでのリリースが多いジャンル「タワーディフェンスゲーム」+ストーリーモードでゲームは進行します。 クロンさんとしてはタワーディフェンスゲームは初ですが、すでに何作もタワーディフェンスゲームを手がけていたスタッフが揃っているようで、ゲームとしての安定感はあります。
タワーディフェンスゲーム 敵の侵入路を予想して、あらかじめマップに味方ユニットを配置して防御するゲームです。配置したユニットは敵が近づくと自動で攻撃してくれます。基本的には一度配置したらあとは動かせないので、どこに誰を配置するかが重要となります。 |
難攻不落三国伝だけの要素として、一度配置した武将ユニットを 戦況にあわせて移動しての攻撃や計略があります。 三國志の武将ということで計略も多々。 3DSの2画面上は 拡大されたフィールド、下画面は 全体マップ。操作はタッチペンのみとなります。 全体マップだけ見て操作できるのでプレイ中は下画面のみみているかたも多いかも(上画面の表示が粗いというのもあるかも)。 実際は違いますが、SLG的な雰囲気から難しそう、時間がかかりそうといった声もありましたが、クリアだけなら難易度は適度に抑えられていますし、1マップのプレイ時間もそう長くはありません。
タワーディフェンス初めてでも大丈夫 タワーディフェンスゲームを遊んだことが無いというかたでもすんなり気軽に遊べる難易度ではないかと思います。 後半歯ごたえのあるステージが出てきますが、いつでも少し前のステージに戻ってレベル上げをすることができますので安心です。 1983中の人のクリアまでのプレイ時間としては20時間ほどでしたでしょうか。 上級者向けに 無傷で勝利といったことに挑戦されるのもありと思います。 強力な敵武将の登場にあわせて、すでに配置した武将を集結させて戦いに望むといった、このゲームならではのバトルも楽しめます。
え、張飛が女の子!! そして、三國志の武将たちは かなりの割合が女の子キャラになっています。 張飛だけでなく、劉備、関羽、孔明、おなじみの武将たちが 女人化。 全員がってわけではなく、男キャラもほどほどに居ます。 男キャラにはBL展開もあったりで色々な意味で幅が広いです。 最初は面食らうかたもいるかもしれませんが ( 私はそうでした )、フルボイスでもあり キャラの見分けがつきやすいというメリットもありました。
フルボイスのストーリー キャラが女人化されていたり、BL展開があったりするけれど、ベースは三國志。 三國志の蜀に迷い込んだ青年視点で あくまで三國志ベースでストーリーは展開していきます。 おなじみの名場面に、アレンジが加えられてフルボイスで展開していきます。 中盤までは・・・。(意味深) 充実のサブエピソード 本編のストーリーの他に、各キャラのサブエピソードが多数収録されています。もちろん、こちらもフルボイス。 サブエピソードは笑える肩の力を抜いて楽しめる話が中心です。戦闘の合間にどうぞ。 そして、中盤以降 中盤まではあくまで三國志ベースの展開なのですが、このゲームのシナリオの素晴らしさは 中盤以降にあります。 普通の三國志ゲームではありえないような展開があり、この作品をさらに印象深い 記憶に残るゲームにしてくれます。 1983中の人いまひは、この怒涛の展開が面白すぎて、何度このゲームで朝を迎えたことか・・。
ダメだなと思うところも いいところだけではありません。ダメなところもあります。・ タワーディフェンスゲーム中の上画面が粗い、チープ かも。・ 文章がところどころ変な感じ・ スティック読み (しかし、1周まわって、ゲームの個性とも)・ 中盤まではタワーディフェンスゲームがさくさく進み すぎるので、タワーディフェンスゲームの面白さに気づ く前に面クリアしているかも。・ パッケージのロゴが安っぽい といったところでしょうか。 低予算だったのかなとか色々感じるところではあるのですけれども。
それを踏まえてもイイ! だめな点を挙げると結構出てくるのですが、それを踏まえてもこのゲームは魅力的で、人におすすめしたい良い作品です。 満点のゲームには遠いのですが、かいしんのいちげきが続けざまに決まる、そんな感じです。
嗚呼クロスレビュー このゲームが面白くなるのは中盤以降のシナリオ展開なのですが、それまでの部分は 平凡な感すらあります。 ファミ通のクロスレビューでは厳し目の点がついていましたが、数字はともかくレビューアの誰も、このゲームの中盤以降の展開には触れていませんでした。
あっ(お察し)。
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この記事は 1983のフリーペーパー 1983古新聞-FULL SHINBUN- #5からの抜粋記事です。 毎月発行していますので誌面もどうぞ。