ゲームキューブ用新品ソフト JAN 4902370506136
2015/05/09入荷,2015/08/29入荷,2016/02/20入荷,2018/01/19更新,2018/03/05入荷,2019/02/05更新,2019/02/07入荷,2021/06/06更新,2022/10/10入荷,2023/11/24在庫復活しました。 ■エターナルダークネス 招かれた13人(GC) ゲームで癒される瞬間。人によってまちまちだろうと思います。美しいグラフィックや音楽を楽しんだ時に「癒やし」を感じる人もいれば、ゲームクリア後に壮大なストーリーを思い返してほんわかするプレイヤーも多いでしょう。 が、ここで提唱したいのは「そのゲームならではの表現に、なるほど!と感心させられる瞬間」です。思わず口をあんぐり開けて「ウマいなあ…」とつぶやいてしまいそうになる瞬間を経験することで、このゲームをやって良かった!と快哉を叫び、癒される人もいるのではないでしょうか。 この『エターナルダークネス』こそ、そのゲームの一つだと強調したいです。ジャンルは「サイコアドベンチャー」。 怪しげなエターナルダークネスの書を紐解きながら、紀元前のペルシャや中世カンボジア、現代アメリカなど様々な土地、時代を生きた人たちを主人公に人と世を支配せんとする化け物(エンシャント)との戦いを描いたゲームです。 ホラーテイストが強めな雰囲気で、発売当時は某ゾンビゲームの亜流のような位置づけだった気がします。残念ながら知名度も人気もあまり無かったようで、量販店などのワゴン販売で独特の青黒いパッケージを見た人も多いかもしれません。 筆者も当初、いかにも洋ゲー洋ゲーした見た目にあまり食指は動きませんでした。しかし、何となくプレイし始めてみると、癒される癒される!まさにその個性的表現に癒やされること請け合いの、ゲームキューブ史に残る名作だと思っています。 ゲームそのものは、銃や剣などを手にエンシャントの手下をやっつけながらダンジョンの謎を追うシンプルなもの。残酷表現に目が行きがちですが、難易度そのものはあまり高くありません。ストーリーも面白いのですが、癒やしというキーワードから注目すべきは、「サニティ・システム」という独特の表現です。 「サニティ・システム」は、敵キャラの「邪悪な波動(両目から出る謎の緑色ビーム)」を食らうと、主人公のサニティ (精神力) が減るという仕掛け。サニティが減りすぎると、主人公は生死をかけた戦闘中であっても幻覚を見るようになってしまいます。 幻覚のどこが癒やしだ!というご意見もあるでしょう。が、この幻覚表現が秀逸なのです!(この次の段落から「サニティ・システム」のネタバレを含みます。ご容赦下さい) 本棚の本が勝手に飛び交うポルターガイスト現象の幻覚は朝飯前。だんだんと主人公キャラが小さくなってしまい、なにもできない無力な存在になってしまうことも。精神力が弱っているということが、間接的によく分かります。 が、サニティ・システムの本領は「プレイヤーも巻き込む」ことにこそあるのです。 プレイ中のテレビ画面全体に突如小さな虫が現れて動き回り、ゲーム画面が見えにくくなるといったものから、敵に攻撃しようとすると突如コントローラーがきかない状態ですと言われ、主人公が動かなくなるというものも。はたまた「メモリーカードのデータが削除されました」という表示が突然出るという、プレイヤーも驚いてゲームキューブを見つめてしまいそうになる表現がてんこ盛りです。精神に影響が出ているのは、主人公だけではなく、プレイヤーもだぞという製作者の声が聞こえてきそうな表現に驚きました。 この独自性。このゲームだったからこその表現。ゲームキューブという据え置き機をテレビにつなぎ、前に座ってプレイするからこそ体験できるこの醍醐味。今回は、サニティ システムについてしか書けませんでしたが、これだけでも「このゲームしてて楽しい!やって良かったなあ」としみじみ思わせてくれます。当然、ストーリーも味わい深いです。 これこそ、ゲームによってもたらされる癒やしと言っても良いのではないでしょうか?興味がある方は、是非ともプレイしてみてもらいたい作品です。 目目連 @mokumokuren さんからの紹介文
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